国内最大の国立公園である大雪山には総延長300kmにおよぶ登山道があり、北海道や林野庁・環境省などの行政が管理しています。ところが、財政難や人材不足により放置されている道も多く、また、近年の大雨の増加で、荒廃する速度に保全が追いつかず、登山者からも「整備不良」を指摘される残念な状況になっています。
行政の予算だけでは不足する財源を、個人や企業から調達する受け皿として、また、高齢化で先細っていく維持管理の人材を、山に興味を持っている若者の中に求めて行くには、ノウハウを持った民間組織が必要です。
大雪山・山守隊は、一般登山者の「民」、行政の「官」、研究者の「学」を橋渡しし、おたがいの垣根を超えた「協働」で、大雪山の登山道を持続可能な方法で維持管理していく仕組みづくりを目指します。